9月8日の判決 気に入らない役員を追い出す方法

秋田地方裁判所平成21年9月8日判決 問題の所在 取締役の任期が定められていない場合,正当な理由なく解任された取締役は泣き寝入りしなければならないのか。 任期が定められている場合には,解任されなければ残存任期中に得られたであろう取締役の利益(所得)の喪失の損害賠償責任を求める事が出来るので問題となる...

▼続きを読む

9月5日の判決 土壌汚染が生じている土地の売買において,売主の説明義務違反が肯定された事例

東京地方裁判所平成18年9月5日判決 裁判所の判断 商法526条の規定からすれば,買主である脱退原告に売買目的物たる同土地の瑕疵の存否についての調査・通知義務が肯定されるにしても,土壌汚染の有無の調査は,一般的に専門的な技術及び多額の費用を要するものである。 したがって,買主が同調査を行うべきかにつ...

▼続きを読む

9月3日の判決 認知症等の養親が行った養子縁組が無効と確認された事例

名古屋家庭裁判所平成22年9月3日判決 事案の概要 本件は,原告が,梅(大正12年生)に養子縁組の意思はないと主張して,梅と被告(昭和59年生)の養子縁組の無効確認を求めた事案。 考察 相続分を大目に取りたいための養子縁組は後々の争いの種。無理に縁組みをすると裁判所で覆されるので,遺言書と同様,他の...

▼続きを読む

9月2日の判決 ワケあり物件と損害賠償

東京地方裁判所平成22年9月2日判決 判決の要旨 アバートの賃借人が大家に無断で第三者に部屋を又貸ししていたところ,第三者が部屋で自殺した場合,賃借人は賃料減額分相当の損害を賠償しなければならない。 考察 自殺などのワケあり情報は重要事項として告知義務があるので,物件の借り手が付きにくく,賃料の値下...

▼続きを読む

9月1日の判決 一週間の平均労働時間は3時間未満で他社の代表取締役であった者は雇用保険法上の被保険者

甲府簡易裁判所平成22年9月1日判決 考察 雇用保険が適用となる「雇用される労働者」とは,雇用関係によって得られる収入によって生活する者をいいます。 したがって,臨時内職的に就労する方は被保険者とはなりません。 パートタイム労働者については, (1) 31日以上引き続き雇用されることが見込まれる者で...

▼続きを読む

8月31日の判決 更新料の合意がない以上払う必要なし。

  東京地方裁判所平成19年8月31日判決 過去に更新料を支払ったとしても,更新料を支払う合意が無い以上支払う必要はない。 事案の概要 本件は、土地の賃貸人である原告が、賃借人である被告に対し、賃貸借契約の更新に当たり、更新料を支払う旨の合意があったと主張して、更新料の支払を求める事案であ...

▼続きを読む

8月30日の判決 住民票を不正に入手してはいけません。

  東京地方裁判所平成25年8月30日判決   考察 本件は取材過程において行政書士を通じて住民票を不正に入手した事件ですが,マスコミから頼まれて戸籍を不正入手した著名な弁護士が業務停止処分を受けたこともありました。 このようなご依頼は一切受けませんので,悪しからず❗️ &nbs...

▼続きを読む

8月29日の判決 村八分には損害賠償!

大阪高等裁判所平成25年8月29日判決 村八分が人格権を違法に侵害するとして共同不法行為の成立が認められた事例   考察 未だに村八分なんてあるんだ?! 事案の概要 被控訴人らが,その所属する自治会の構成員から、あることを契機に、「甲野家御一同様」と題して、「今後の誠意ある対応により、近隣...

▼続きを読む

8月28日の判決 ブログにセクハラ記事でも無罪放免。

宮崎地方裁判所日南支部8月28日判決   考察 セクハラ記事を書かれて腹を立てるくらいなら初めからキモいことをするな❗️   事案の概要 ブログにセクハラ行為を行ったと書いたことが名誉毀損にあたるとして慰藉料請求した事案   当裁判所の判断 本件記事は,「係長」から,歓...

▼続きを読む

8月27日の判決 耐震工事で追い出せ

東京地方裁判所平成24年8月27日判決   考察 以前、テナント側に立って,耐震工事による立替を理由とした立退き交渉をしたことがありますが、判決ならこんな感じだったかもしれませんね。   判示事項 原告が,その所有する建物の一室を賃借している被告に対し,建物の耐震性能不足・老朽化...

▼続きを読む

その他(逮捕・離婚等) よくあるご質問