ワケあり君不動産編

ワケありといえば代表的なのが、不動産。

店子が部屋で自殺したとか、一人暮らしの高齢者が孤独死していたとか、、これらの事情は心理的瑕疵として、次に貸す際には説明しなければなりません。

こんなの説明されたら借りる人いなくなってしまいますよね。

だから、こういう物件は価値が下がるので、大家さんにとってみれば、踏んだり蹴ったりの状態です。

さて、今回取り上げるワケあり君は空き家です。

世の中、新築の物件に皆の目が向かうので、目もあててもらえない空き物件が全国で800万戸を超えているそうです。

少子化で若い借り手は少ないし、かと言って孤独死を考えると年寄りに貸したくない、という状態の中、節税対策とか言ってアパート・マンションを建てさせても、空き家が増えるばかりでどうかと思いますが、この空き家対策に国もとうとう動き出すようです。

どういうことかというと、これまで更地よりも空き家でも建物が立っている方が固定資産税が6分の1に軽減されているのですが、これだといつまでも空き家のまま放置され、放火でもされたら近隣住民はたまらないので、空き家の場合には固定資産税の軽減措置から外すことを検討しているようです。そして、自主的に空き家を取り壊せば、一定期間は固定資産税の軽減措置を認めてあげるようです。

せっかく建物を建てても借り手がいなければ、取り壊さざるを得ない。

なんのために節税対策でアパート・マンションを建てるのでしょうね。